「弟子たちは言った。『ここにはパン五つと魚二匹しかありません。』」    マタイによる福音書14:17

 イエスさまからわたしたちは「日用の糧を今日も与えたまえ」と祈るように教えられています。にもかかわらず、この時の弟子たちのように、いつも「・・・しかありません」とつぶやいていないでしょうか。決してゼロではないにも関わらず、わたしたちはその不足を見、弱さ、貧しさにこだわりがちです。どんなに少なくても与えられている事実にどうして感謝し、喜べないのでしょうか。そればかりかその解決を、持てる者に転嫁しようとさえいたします。
 でも、イエスさまは、そのわずかなものをも祝福し、感謝して用いられます。どの福音書にも記されているように、このあと忘れることのできない出来事が起こりました。そこに集まっていた大群衆が、ひとり残らず満腹になったからです。
 誰がどれだけ持っているか、と言うよりも、手元にあるものをどう用いるかによってその価値が決まります。イエスさまは「それをここに持って来なさい」と言われます。わたしたちに糧を与えてくださる方は、それを用い、与えた者に用い方を教えてくださる方でもあるのです。