「・・・実に、神の国はあなたがたの間にあるのだ。」   ルカによる福音書17:21

 1521年3月16日、ポルトガルの航海者マゼランはスペイン王の信任を得、スペイン艦隊5隻を率いてフィリピン諸島を発見しました。以来ここにもキリスト教が伝えられ、最初のクリスチャンはルマ・フマボンと記録されています。
 彼は教えに従って天国を期待いたしました。ある日夢を見ました。ここは天国か、と思いきや出会う人みな寂しそうで痩せこけています。鐘が鳴りました。みなの後についていくと、そこは食堂でした。中央には大きな鍋。その周りに座ったものの、手元にあるスプーンもフォークも超特大!鍋から美味しそうなものをとっても口に届かない。誰も食べられずに解散となりました。
 しばらくして、また夢を見ました。同じところです。しかし、なぜか皆血色良く楽しそうです。鐘が鳴りました。彼は心得てみなの後に続きました。そこは全く同じ情景です。でも人々は大きなスプーンやフォークを使って、鍋からよそったものを互いに食べさせ合い始めたではありませんか。
 彼は地獄と天国を見たのです。以来、フィリピンではどこの家にも大きなスプーンとフォークが飾られるようになりました。