「そこで、イエスは言われた。『あなたがたには神の国の秘密が打ち明けられているが、外の人々には、すべてがたとえで示される。」   マルコによる福音書4:11

 福音書を見ると、イエスさまはたくさんのたとえをもって教えておられます。どれも身近な、そして単純明快な内容です。ですから、誰でもすぐ解りそうな教えです。イエスさまは、「見るには見るが、認めず、聞くには聞くが、理解できない」(イザヤ6:9~10)からたとえをもって語るのだ、と。もし、神の教えを直づけで受留めることができれば、その必要はないのです。しかし、たとえをもってしてもどれだけその真意を汲み取ることができるでしょうか。そこに隠された真理、真実を正しく理解するには信仰という聖霊の御助けが必要です。これを抜きにして、どんなに見ても、繰り返し聞いても、悟ることができません。悔い改めるどころか、神の国の救いに結ばれることもありません。
 こうしてみると、イエス・キリストによって伝えられた最大のたとえはその十字架と復活ではないでしょうか。わたしたちはこれを見、これに聴くのです。そして聖霊の御助けがあればこそ、これを御国につながる命の道と信じることができるのです。