アブラハムへの祝福は、地球的規模の第三の祝福である。主なる神は、12章において、「わたしはあなたを大いなる国民にし、あなたを祝福し、あなたの名を高める。」と宣言されたが、「あなたの子孫にこの土地を与える」と付け足された。これは、次の世代のために、主の祝福を信じ、主に従いゆくことを示している。一言で言えば、主イエスが信仰の双璧とされた「神愛」と「隣人愛」の隣人愛である。

まず、アブラハムと甥ロトの間で、この信仰が試された。ロトもカルデアのウルから、祖父テラ、伯父アブラハムと共に旅立った者であったが、一番年少者であり、彼の財産・家畜が増えたのは、おそらくアブラハムの育成、指導に負うところが大であったと思われる。

本来ならば、御蔭様のはずが、彼の羊飼いとアブラハムのそれらとが争いを起こすようになったとある。当然、アブラハムは甥っ子のロトを叱責してもよいところであるが、寛容にも、ロトに土地の選択権を譲るのであった。土地を譲るとは、生活の権益、全てを譲るに等しい。信じられない寛容さであるが、これが主の祝福を受け継ぐ者の根本姿勢と示され、首を垂れるほかない。

ロトは遠慮なく「見わたす限りよく潤っていたヨルダン川流域の低地一帯を選んで東に移って行った」が、そこは「主に対して多くの罪を犯していた」地であり、後に滅亡する地であった。自己中心の末路が明らかにされる。

一方、アブラハムは、「見えるかぎりの土地をすべて、わたしは永久にあなたとあなたの子孫に与える。あなたの子孫を大地の砂粒のようにする。」と大いなる祝福を授与される。主に従う者は、主の祝福を受け継ぎ、次に与えるために、大いに祝福されるのである。「三教会」はまさに主の大いなる祝福の証です。主の恵み深きを宣べ伝えて参りましょう。