マタイ福音書22:1-14 「天の国」の譬えに学ぶ。天の国は、イエス様の宣教開始宣言に「悔い改めよ、天の国は近づいた」とある通り、福音の中心命題である。それはイエス様の十字架=ご自分の命を代価として私たちの罪を贖い取り、さらに「第二の命・永遠の命」を与えるという神の愛によって、もたらされる究極の福音、祝福である。

誰もがこの恩寵を欲すると思いきや、「王子の婚宴」に譬えた第一の招き(3-7節)の通り、最初にこの福音に選ばれ、招かれたユダヤの民と同様、永遠の命よりも「この世の富」に心を奪われてしまうものである。ユダヤは、唯一の神から、偶像崇拝=御利益崇拝に流され、神からの使者である預言者を軽んじ、軍事力に頼った結果、アッシリア、バビロン帝国によって、遂に「王の国」は滅亡するに至った。

救済の業はこれで終わっても良いぐらいだが、愛なる神は、第二の招き(8-10節)の通り今度は、御子イエスをお遣わしになり、ユダヤだけではなく、全人類を救いに招くことにされ、婚宴の席はいっぱいになった。しかし、その席に「婚礼の礼服を着ていない者が一人いた」。これは、「婚宴=天の国」には神の愛によって誰も入れるが、ただし、ただ一つの条件として、そのことを信じる必要がある。この礼服とは高価な服のことではなく、信じた証のバプテスマ・洗礼のことである。お金も、力も、この世の富は、ある程度は必要であるが、決して私たちを永遠の命に至らせることはできない。

NHKの連続ドラマの主人公にまたもクリスチャン女性が選ばれた。加島銀行、大同生命、潤野炭鉱を興し、「九転び十起き」の名言を残した広岡浅子である。彼女はこの世の富も名声も手にしたが、晩年、神の愛を信じ、日本最初の女子大学創立、市川房枝や村岡花子など数多くの人材育成に尽力した。天の国を信じる者は、この地に神の愛を咲かせるものと示される。この祝福、福音を伝えて参りましょう。