創世記6:1-8

「ノアの箱船」、洪水による裁きの発端は、「地上に人の悪が増し、常に悪いことばかりを心に思い計っている」からであった。その悪とは、「神の前での堕落」=不信心と、「不法」=強者が法で弱者を絶対的に虐げることであり、信仰的にも社会的にも悪が満ちていた。神は、洪水の前に、人の寿命を「120年」とする裁きを行われたが、それでも人は悔い改めず、その120年をもってして神を誉め讃えるのではなく悪を行っていたので、遂に洪水による裁きが下されることになったのである。

しかし、ただノアだけは、「神に従う無垢な人」、「神と共に歩む人」であったので、神はノアとその家族を箱船によって救出することにされた。神はノアに箱船の建造方法を教え、ノアはその教えに従って、長さ300アンマ(約135m)、幅50アンマ(約22.5m)、高さ30アンマ(約13.5m)、3階構層という壮大なスケールの箱船を家族と共に造り上げた。神は、そこにノアの家族以外に、すべて命あるもの、肉なるものから、二つずつ、雌雄を乗せて生き延びるように命じられた。また食べられる物はすべて集めて食糧とするように命じられた。

創造主なる神は、アダムとエバ、カインに対してそうであったように、今また、「人」が生きていくことができるように、裁きに愛の御手を添えてくださったのである。

神に命じられたすべての生き物が乗船し、扉が閉じられると、「天の窓」が開け、大洪水がもたらされた。水はすべての山をも呑み込んで、なお15アンマ(約6.75m)降り注いだ。地球上を覆い尽くす大洪水であったが箱船は乗り込んだ全ての命を守り抜くことができた。神が命じられた箱船の長:幅:高=30:5:3は、積載量に優れた現代のタンカーと同じ比率であり、神の「人を救いたい」、庇護の願いがどれほど大きいものであるかを示される。アダムとエバ、カイン、そして「不法に満ちた地もろとも滅ぼす」と言われた神が、ここまでして人を守ろうとされたことを忘れてはならない。

聖書によれば、やがて終末が来て、地上の全てが裁かれると預言されている。しかし、忘れてはならない。「神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子によって世が救われるためである。」(ヨハネ3:17) 既に神によってイエス・キリストという箱船が建造されている。あとは私たちが招くのみである。ハレルヤ!中島 聡主任牧師